- ぎり
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ぎり(副助)⇒ きり(副助)IIぎり【義理】(1)物事の正しい道筋。 人間のふみおこなうべき正しい道。 道理。(2)対人関係や社会関係の中で, 守るべき道理として意識されたもの。 道義。
「~を欠く」「~と人情の板挟み」「今さら頼めた~ではない」
(3)他人との交際上やむを得ずしなければならないこと。「お~で顔を出す」
(4)意味。 わけ。「苗代(ナワシロ)の代といふは, かはるといふ~也/三冊子」
(5)直接血縁関係のない者の間にある, 血縁同様の関係。「~の父」
~ある仲(ナカ)血のつながった肉親ではないが, 形式上親子・兄弟・姉妹の関係にある間柄。~一遍(イツペン)つきあい上, 心からではなく, 形式的にのみすること。 通り一遍。「~の挨拶(アイサツ)」
~と褌(フンドシ)欠(カ)かされぬ男子が常に身につけていなければならないふんどしを引き合いに出して, 義理を欠いてはいけないことを強調した言葉。 義理と褌はずされぬ。 義理と褌せねばならぬ。~にも(1)どんなによく言っても。 お世辞にも。「~うまいとは言えない」
(2)体面やつきあいの上からも。~の柵(シガラミ)人を束縛する義理を柵に見立てた語。~を立・てるつきあいや恩義を重視して自己の欲望などを抑える。「取引先に~・てる」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.